2011年8月30日火曜日

稽古報告_110827

先週の土曜日、ゲリラ豪雨が心配される中、稽古に来てくれたのは加藤千尋さん(ブログ)でした!

マンツーマンのトレーニングなので、何かリクエストはあるかと彼女に尋ねたところ、『ガンアクション』がやりたいとのこと。最近映像の方でも仕事が増えた彼女は、できれば女刑事をやってみたいのだそうです。

「あ、そう。ガンアクションね、まかせといて・・・」

とは言ったものの、塾長のガンアクションの経験は、二十年以上前にデパートの屋上でジャスピオンをやったときぐらいのもの(笑)

しかも、普段はガンアクションの映画なんかほとんど見ないし・・・唯一大好きなガンアクションものは『リベリオン』だし(ガンカタ!!)

・・・そもそも、今更飛び道具なんて使えないでしょ、このわしが?!(いつの時代だ?)

とはいっても、可愛い教え子のため
その場で練習体系と型まで作っちゃいましたとさ(笑)



ご覧の通り、ガンカタそのまんまです(笑)

でもね、私が慣れない武器を持つときは、ある基準を持ってそれを扱うようにしています。それは『体幹を、いかに効率よく、美しく動かすことが出来るか?』ということです。

なので、結構カッコよかったでしょ、加藤さん(笑)?!

2011年8月26日金曜日

功夫アクション(素材)

手抜き更新の続きです(こら!)

前回二つのスタイルをご紹介しましたので、その流れで、今日は功夫アクションをご紹介したいと思います。

これまでもお話してきたとは思いますが、塾長は太極拳を20年以上修行しています。それと並行して形意拳(けいいけん)と八卦掌(はっけしょう)という武術も修行してきました。

この三つの拳法は、原理としては内家拳(ないかけん)という種類に分類されます。内家拳というのは『気』を基本原理とした武術に与えられる呼称ですが、太極拳・形意拳・八卦掌はその原理の相似性から、まとめて『内家三拳(ないかさんけん)』とも呼ばれています。要するに兄弟関係にあるということですね(笑)

しち面倒くさいことを書いてしまいましたが、内家拳というものは、判りやすく言うと『通好のみ』な拳法だということです(笑) もっと噛み砕いて言うと『地味』な拳法だということです。だって、形意拳にこそ僅かにありますが、太極拳と八卦掌に至っては、ジャンプをする型すら全くと言っていいほど存在しないのですから。ましてや、空中回転蹴りなんてあろうはずもありません(笑)

そんな拳法をモチーフに、私が手(振り)を付け、私が演じた功夫アクションをどうぞお楽しみください!!

(あ~、前置き長かった・・・)

2011年8月24日水曜日

アクション振り付け_2

すいません、忙しいので手抜き更新です(汗)
今日ご紹介するのは異なる二つのスタイルです。

最初にご覧いただくのは
ちょっと昔に流行った日本式のアクションです(笑)



塾長が若かりし頃はこういうスタイルを一生懸命稽古していたものです。いや~、懐かしいですねえ。

次にご紹介するのは、香港スタイルとまではいきませんが、ほんの少し香港テイストを盛り込んでみたものです。



なんか、あまり違いはありませんが(笑)、強いて言えば裏拳なんかを使ってるところが香港ぽいかも?です。

ま、どちらも古臭い感じは否めませんけど・・・

最近のアクションはテンポが速くてスタイリッシュですからねえ・・・おじさんはついていけません(笑)

2011年8月18日木曜日

肋骨と肩甲骨

前回、肋骨のお話を少しさせていただきましたが、今日はその補足です。

頭と腰(骨盤)によって作られた背骨の絶妙な動きも、肋骨と肩甲骨が硬かったとしたら、そこでストップさせられてしまいます。

何故なら、(特に)肩甲骨は胸椎と一体になっているからです。

また、肩甲骨と肋骨の間の筋肉が硬化してしまっていても、背骨の運動が阻害されてしまいます。(猫科の動物の肩甲骨周りがゆるゆるに動くのを思い出してください)

つまり、骨盤が体幹の『下の要』というならば、肋骨と肩甲骨は『上の要』ということになるのです。

今回は肋骨と肩甲骨の動きを強調した動画をご紹介しますのでどうぞご覧ください。



いかがでしたでしょうか?

肋骨と肩甲骨主導の動きというものは、とにかくクネクネしているものですね(肋骨はアコーディオンのじゃばらと同じ構造ですから/ 笑)

これは、西洋的な近代スポーツにはなかなか見られない動きです。たたし、どんな種目でも、世界のトップレベルのアスリートなら必ず使いこなしているものなのですが・・・

余談ですが、私もあるモーキャプ案件でアクターをしたときに、得意になって肋骨と肩甲骨をグニグニ動かしたことがあったのですが、実際にそのモーションをキャラクターモデルに入れてみたところ、特に肩甲骨の動きが変な形で肩のリグに入ってしまい、思ったような結果にはならなかったことがあります。

それはそうです。よく動く肩甲骨は(構造は別として)機能的にはひとつの『関節』のような働きをするものですから、その動きをモデルに反映させるためには、相応の『仕込み』が必要だったのかもしれませんね(笑)

さあ、今回で『深い話』は一区切りです。
(一通り満足しました/ 笑)

次回も体幹のお話をさせていただきますが、よりアニメーションに活かせる情報をお届けしたいと思います。

まだまだ暑い日が続きますね。
体調管理に気をつけて残暑を乗り切りましょう!!

2011年8月12日金曜日

オレンジ部隊

これまでも 何度かこのブログに登場してきた『オレンジのつなぎ』ですが、これ、実はモーキャプ班が撮影に臨む際の『制服』みたいなものだったんですねぇ。



オレンジはイブキのイメージカラー、つなぎにしたのは、セット等を組む際に動きやすいからです。後は、撮影現場で一目でイブキのスタッフであることが判るという利点もあります(目立ちますからねえ/ 笑)。

初めて弊社にいらしたクライアントさんやアクターさん達からは「レスキュー隊ですか?」とか「引っ越し屋さんですか?」などといじられたりしますが、いじられるのが大好きなスタッフばかりですので、どんどんいじってやってください(笑)!!

2011年8月7日日曜日

体幹の威力

体幹の話、まだまだ続きます・・・(笑)

体幹の威力を証明する素敵な動画を見つけました(↓)



実はこの方、運動部員D(好きな特撮『怪傑ズバット』)のダンスの先生なのですが、本当に見事なスイカ割りを体現されています。断っておきますが、この方はもちろん格闘技経験はゼロで、また、見るからに細い腕をされています。

それなのにこの威力です。

この運動を解説いたしますと、腕を振り上げた際に肋骨を大きく広げています。そう、今の若い人達は固まって鳥カゴのようになってしまっている肋骨ですが、本来それを繋げているのは筋肉ですので(肋間筋といいます)、身体が使える(柔らかい)人というのはそれを大きく引き伸ばすことができるのです。それを一気に引き締めるとこれだけの威力が出せるということなのです。考えても見てください。肋間筋の総量というものは相当なものになるはずです。その全てが一瞬で伸縮をしたとしたら、かなりの運動エネルギーを生みだせるはずなのです。

余談になりますが、中国武術の型には虎や蛇など動物の動きを模したものがいくつも存在しますが、あれはこのダンスの先生のように『いかに体幹から威力を生み出し、かつ、それを四肢に伝えるか』を、昔の武術家達が工夫研鑽した賜物だったのです。その意味では酔拳なども同じで、決して格好を付けているわけではなかったのです(笑)


体幹の威力は打撃技に限ったことではありません。

下の動画は、柔術や合気道など、『組み技系武道』の高段者が行うパフォーマンスですが、相手に自由に組みつかせ、それを手足を使わずに振りほどくというものです。



これも もちろん体幹の威力が為せる業です。

丁度、皆さんがでっかいマグロにしがみ付いていると思ってください(笑)それがブルブルッと身振るいをしたとしたら、きっと皆さんはこんな風に吹き飛ばされてしまうことでしょう。

もちろん実戦では、敵は動画の二人のようにじっとしがみ付いてくれているわけではありません。なので、相手のタックルを切る際の、逆に自分が相手に崩し技を仕掛けていく際の、ほんの一瞬の隙を突いてこのブルブルッをやるわけなのです。

いかがでしょうか、この奥深い身体のお話・・・

私は楽しくて楽しくて仕方ありませんが、皆さんにとっては、もっと具体的な、例えば手足の上げ下げ(パンチ・キックの形)の情報が欲しいところだとは思います。

・・・なので
深い話に飽きたらやらせていただきます、そのうち(笑)

2011年8月3日水曜日

サバゲー部

弊社には運動部の他に『サバゲー部』なるものがありまして、年に数回催されるサバイバルゲームの大会に参加すべく、日夜・・・時々・・・稀に(?)・・・スタジオで練習を繰り広げています。




「俺の後ろに立つな!」




「俺はジャックゥ~バウアァ~~!!」


そして下が、先週末に行われた とある大会での部員達の勇姿。



どーでもいいけど、戦場でオレンジのつなぎ着るのはやめましょうね~。命がいくつあっても足りませんから(笑)