2013年3月27日水曜日

お世話になりました!!

突然ですが、私、三月末を持ちまして
スタジオイブキを卒業させていただくことになりました。

短い間でしたが、このブログをご愛読くださって
本当にありがとうございました。

スタジオにいらっしゃるお客様からも
「ブログ見てるよ!」というお言葉をかけていただくこともあり

本当にやりがいのある仕事(?)でした。

今後はこのブログは
他の担当者にバトンタッチをいたしますが

これまでと変わらぬご愛顧をお願いいたします。


私の方はと言えば
これからもモーションキャプチャーには関わってまいりますので

もしお会いするような機会がございましたら

「塾長!!」

と、お声をかけてくだされば幸いです。
バック転でお応え・・・はしません、絶対に(笑)


また、私の変な文章の中毒になって
読まないと気が済まないという奇特な方がいらっしゃったら

(いないだろうなあ~)

是非、私の個人ブログにもお越しください。

日常の適当なおしゃべりか
超マニアックな鍛錬の話かのどちらかなので

CGアニメーションの参考にはあまりならないとは思いますが(笑)


それでは、最後になりますが
皆様のご健康とご多幸をお祈りしてご挨拶に代えさせていただきます。

お元気で~~!!!

2013年2月26日火曜日

最近思うこと・・・

随分更新をお休みしてしまいました。

楽しみにされていた方々には不義理をしてしまいましたね。
本当にすみません(汗)

さてさて、今の僕はこんな動画に興味を持っていたりします。



これは『フェルデンクライス・メソッド』といって身体調整法の一つですが、この演技をされている女性の柔らかさ、特に背骨のそれに注目してみてください。

頭がコロコロとよく転がっていますが、これらは全て骨盤(特に仙腸関節)から生じたムーブメントが首に伝わった結果なのです。

そこに肩甲骨の動きがブレンドされ、より複雑で豊かなタイミングの運動を織り成しているのが見て取れます。

このように『動き』の根幹は(今までも説明して参りましたが)背骨なんだなあ・・・と、改めて思う次第なのです。

ということは、『動き』を理解し、『動き』を創造していくという行為には、背骨に対する理解が不可欠なんだなあ、とも思うわけです。

また、その理解度は より深ければ深い程良いはずで、例えば、服を着ている運動家(武道家なりダンサーさんなり)の『動き』を外から眺め、今、その人の背骨がどのような角度で、どういうタイミングで動いたかを言い当てられるくらいでなければならないとも思うのです。

一言で言うと『自分の事として判る』ということです。

こうしたものの見え方を、日本の伝統武芸では『見る』ではなく『観る』と教えてきました。

『観る眼』の養成には、先ず実践が必要です。個々人が、何らかの運動を根気強く身につけておく必要があります(健康体操等の単純なもので構いません)

また『常に身体の内側を感じるトレーニング』も必要です。心身をリラックスさせて骨や内側の筋肉に意識を向けていくのです。 これにはコツが必要で、判りにくい場所は(特に背骨などは)誰かにさすってもらったりして刺激を与えるのも一つの方法です。

こうした不断の努力によって、誰にでも『動きを観る眼』が備わると信じています。 そうした暁には、「首を左右に捻る」という一見単純な動きの中にも無限の豊かさを感じられる『構え(心と身体の)』が身についていることでしょう。

多くのアニメーターさんがこのような眼力をお持ちになり、素晴らしいアニメーションを多数創造していかれることを心から願って止みません。

あ、もちろん、僕も精進しますけどね~(笑)

2012年8月22日水曜日

吹っ飛びモーション

立秋を過ぎたというのにこの暑さ・・・

皆さんいかがお過ごしでしょうか?
(ちなみに塾長は夏風邪を引いてしまいました/ 汗)

さてさて、久々のモーション素材です。

本日は『やられの リアクション』・・・
業界用語で『吹っ飛びモーション』をご紹介しましょう。



良い壁を見ると体当りしたくなる・・・
のがアクション俳優の性なのでしょうか(笑)

今日も頑張ってブチ当ってきました!!

2012年8月3日金曜日

獣人走り (?)

ど~も、更新の仕方を忘れてしまった塾長です(笑)

いや~、お久しぶりですね。
お元気でいらっしゃいましたか?

というわけで、今回は「走る」ということについて解説してみたいと思います。

「走る」ということは「倒れ続ける」ことだと専門学校のアニメーションの授業で教わった記憶がありますが、そんなこといわれたって、僕らは決して「倒れ続けてる」なんて自覚を持ってなんかいません。 いいとこ、つまずいて転びそうになった時に思い出すだけです(笑)

なので、今回はそのことを理解していただくために、ゲーム等に登場する「獣人」の走り方を取り上げてみました。 つっても、塾長は本物の獣人を見たことがないので、あくまでモーキャプの撮影の時にやっているパフォーマンスに過ぎませんけど(笑)



いかがでしょうか?獣人の走りは、正に「倒れながら」そのものです。 スピードが乗ってくると、丁度坂道を走っていて止まれなくなったような状態になります。

皆さんも、走りのモーションを作られる際には、こんなことを思い出してみてはいかがでしょうか?


<蛇足>
走りに限らず、自ら「倒れる」ということは武道において必須の原理となります。何故なら、倒れることによって、自分の「身体の重さ」に加えて「重力の加速度」を使うことができるからです。

相手の懐に素早く飛び込んで洟垂れる・・・もとい "放たれる" 技は、自ら倒れることによって威力とスピードを増大させることができるのです。

そういえば、昔のジャッキー・チェンの映画で「泣きながら相手に倒れ掛かる」という凄い技がありましたが、これもその応用の一つといえるでしょうねっっ!!!

2012年6月20日水曜日

『QUMARION』

先日、弊社スタジオにおいて株式会社セルシス様による『QUMARION (クーマリオン) 』のデモが行われました。

ご存知の方もおられると思いますが、QUMARION は3Dキャラクターを操作するための人型入力デバイスで、30センチ大の人形に取らせたポーズがそのまま3D上のキャラクターに反映されるという優れものです。


実際に弊社スタッフも体験させていただきましたが、人形を通して3Dキャラに思い通りのポーズを取らせるのは、今までにない不思議な体験だったようです。



みんな子供みたいに夢中です(笑)


Autodesk Maya、Autodesk 3ds Max用プラグインも用意されているそうなので、今後の展開が楽しみですね!!

2012年5月29日火曜日

ローテーションの変換

今回は以前解説させていただいた肩甲骨の話の第二段です。

ある種の中国武術や西洋のダンスでは、腕全体をまるで蛇か鳥の翼にでもなったかのように動かしますが、それを司る回転(ローテーション)は果たして肩の関節だけでまかなえるものなのでしょうか?

答えは否です。

肩甲骨の自在性を抜きにして、それらの複雑な腕の動きを体現することはできません。

また、背骨のうねるような動きや、骨盤から生まれる水平回転を肩のローテーションに変換するのも肩甲骨の役目です。野球のピッチング動作に見られる『鞭のようにしなる腕』は、よく動く肩甲骨の賜物なのです。

今回は、その肩甲骨の自在性が特に要求される運動を二つご紹介いたします。

一つはグレーシー柔術の雄・ヒクソングレーシーの鍛錬法(ヒクソン知らない人も多いだろうなあ・・)と、もう一つは最近マイブームのロシア式二刀流です(笑)



いかがでしたでしょうか?

どちらも腕や剣がうねるように動いていましたね。

肩甲骨の動きを直にお見せできないのが残念ですが(僕の上半身裸なんか見たくないでしょ?笑)どちらも肩甲骨がウネウネグニグニと動いています。

逆に、肩甲骨周りが硬い人がこの運動をやると、どこかに引っかかるようなぎこちなさが出てしまうのものです。

腕の滑らかなアニメーションを付ける際の参考にしていただければ幸いです(どなたか肩甲骨のボーンの仕込み考えてといてくださいね!!)

2012年5月11日金曜日

ロシア風サーベル

すみません
五月病でブログを更新する意欲が湧きません・・・(笑) 

というわけで、久しぶりの更新にもかかわらず、内容はちょい手抜きの『塾長無双技』です。



今回はロシア風のサーベル術に挑戦してみました。

だけど、いくら振り方を真似てみても、身体の構えが日本風なんですよね~。

う~む、う~む・・・