2011年3月31日木曜日
お帰りっ!!
そう、鈴木さんのご実家は福島県にあって、今回の震災で大きな被害に遭われたのです。
幸いなことに、ご家族は皆さんご無事だったそうなのですが、家屋の損壊がかなり酷かったらしく、瓦は相当な枚数が落下して、柱という柱は傾き、曲がり、壁という壁にはひびが入っていたそうです。地震発生の翌日、幸運にも運行していた福島行きのバスに飛び乗った彼女は、健気にも今までご実家の復旧のお手伝いをしてきたというわけです。
今回の震災の被害は、テレビやインターネットで知ってはいるつもりでしたが、こうして現地を直接見てきた人から話を聞くと、改めてその凄まじさが思い知らされます。今、一人一人が日本の復興のために何が出来るかを問われていると思いますが、企業の活動も例外ではないと思います。我々クリエーターには何が出来るのか、自らに問いかけながら日々を生きていきたいと思います。
さしあたっては、日本のみんなに元気になってもらえるような、勇気を持ってもらえるような、そんな作品をどんどん創っていきたいですね!!
最後になりますが、この度の震災で被害に遭われた方々には心からお見舞いを申し上げます。また、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
日本が、再び元気を取り戻せますように・・・
2011年3月30日水曜日
ミーティングルーム
ところが、ところがばってん・・・
問題が一つありまして
それは、あまりに天井が高いために電球が切れた時が一大事だということです。丁度昨日電球が切れたので換えたのですが、スタジオの巨大な脚立をエッチラオッチラ運び込んで、まるでキャプチャー用カメラのセットチェンジです・・・デジャブです(笑)
ホントに、『お洒落は我慢』とはよく言ったものですね(意味不明)
2011年3月28日月曜日
セットチェンジ
先週までフェイシャル・キャプチャー仕様になっていたものを本来のスタイルに戻す作業をします。
弊社スタジオではフェイシャルの撮影の時は、高い壁に取り付けてあるカメラを一端下ろして、フェイシャル仕様に組み替えます。
なので、フェイシャルの撮影が終われば再びカメラを高い位置に戻さなくてはならないのですが、それも手馴れたものです。
身体が覚えていますから作業はサクサク進みます。
突然ですが、ここでモーキャプマン(モーキャプスタッフ)心得なんぞを・・・一つ、モーキャプマンは身体を動かすことが好きでなくてはならない(笑)!
さてさて、カメラの取り付け作業は時にはこんな高いところで行われます。
カメラはとても精密なため、ぞんざいに扱っては直ぐに調子が狂ってしまいます。 ですから、どんな高い場所であっても細心の注意を払って扱わなくてはなりません。自分の安全のためにも一瞬たりとも気を抜けないのです。
その点、塾長はスタントマンでしたからへっちゃらです。
昔取った杵柄がこんなところで役に立っちゃいました(笑)
一つ、モーキャプマンには根気と度胸が必要なり~!!ですね。
無事カメラが取り付けられたので、今度は調整に入ります。
調整には幾つかの手順がありますが、一番象徴的なのが右の写真のキャリブレーションでしょう。マーカー(反射材が着いた小さなボール)が三つ付いた棒(通称;ワンド)を振りながらスタジオ内をぐるぐる歩き回ります。
目的は『各カメラの位置を三次元的に割り出す事と各カメラのレンズの補正等々』と、聞いてるだけで頭が痛くなるものですが(笑)、兎に角、カメラ調整の中ではとても重要な位置を占めるものです。
見た目が変なため、初めてこれを見た人は不思議な印象を持たれるようです。何のためかとよく聞かれるのですが、めんどくさいので「データが良く取れるおまじないです」と答えるようにしています(笑)
調整の仕上げは実際にキャプチャー・スーツ(全身黒タイツ)を着て動きを撮ります。
今回はディレクターの初海氏が自らスーツを着ました。 一つ、モーキャプマンは自ら黒タイツを着なくてはならない!!のですぞ(笑)
それにしても初海さん、真っ先に撮った動きがこないだ三浦さんが拾ってきたルームランナーだなんて・・・
初海さんもやりたかったんじゃん!!!
2011年3月25日金曜日
新兵器?!
始まりました!
『スタジオイブキ・アクター塾』塾長こと
佐藤雅樹と申します。
いよいよ
アクター塾ブログが始まりました!
これからアクター塾の稽古報告はもとより、アニメーター(モーションデザイナー)の皆さんに向けたアクションの解説等々・・・モーションキャプチャーやアクション・演技に関する情報をどんどん発信していきたいと思いますので、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
先ずは私の自己紹介からいきましょう。
年齢は現在四十六歳(!)功夫映画と特撮に憧れて十九歳の時に上京、JAC(ジャパンアクションクラブ;現ジャパンアクションエンタープライズ)に入団してアクション俳優の道を歩み始めます。退団後はフリーの殺陣師(たてし)として主に舞台を中心に活動してまいりました。関わったカンパニーの中で一番有名なところが『演劇集団キャラメルボックス』という劇団で(かれこれ十七年のお付き合いになります)、この劇団で上演された全ての時代劇の殺陣と、いくつかの現代劇のアクションを指導させていただいております。また、『玄舟塾(げんしゅうじゅく)』という殺陣の教室も主宰して、一般の方々に対する殺陣の普及にも努めてまいりました。
さて、七~八年前のことになりますが、こんな私の人生に一大転機が訪れます。モーションアクターとして初めてモーキャプの撮影に参加させてもらったのです!先ずは自分の動作がデータとして正確に抽出されることに驚かされました。が、何よりも、CGキャラクターにそれが反映されていく様に心を奪われてしまったのです!!そうして、元々持っていたアニメ・特撮好きの魂に火がついてしまい、どうしても製作者サイドに回ってみたくなって、悩みぬいた挙句、某御茶ノ水の専門学校(笑)に入学、卒業後に晴れてスタジオイブキのアニメーターとして採用されたのでした!!
というわけで、現在イブキ内では、モーキャプ班のスタッフとしてキャプチャー収録時のオペレーターと収録後のデーター処理を、案件によってはアクター兼アクションコーディネーターも担当させてもらっています。
こうして『演じる側』と『データ処理する側』の両方を経験してみて思うことは、やはり俳優さん(業界用語ではアクターさん)の演技力というものはそのモーションの出来を大きく左右するのだなあということです。もちろん、腕の良いアニメーターさんにかかれば、そこそこのアクターさんの動きでも抜群に格好いいモーションに仕上げることができます。しかし、一流のアクターさんの動きをベースにするなら、もっともっと格好いいものにすることが出来るのです。!
それならば、先ずは自分が鍛錬をして一流のアクターを目指そう!そうして、若くて才能のある俳優達を発掘して自分のノウハウを教えていこう!!
一流のモーションアクターを育てていこう!!!
これが動機となって、昨年の秋にスタジオイブキ・アクター塾を開設したのでした。
稽古は基本的に月2回、イブキのスタジオを使って行われています。内容はマット運動とトランポリン、後はアクションと殺陣の稽古です。
メンバーは、私とは旧知の間柄であったり、全く見ず知らずだったのにその者の舞台を見ていきなりスカウトしたという俳優もいます(笑) 私が人選する基準は、演技力は人並み以上(できれば舞台経験者)、その他、殺陣やダンスなどの特技を必ず一つ以上持っていることです。このレベルでしたら、キャラクターによっては即戦力で収録に参加させることができるからです。
これらの俳優達に、マット運動やトランポリン、殺陣やアクションを伝授してあげることができれば、いずれは一流のモーションアクターに育ってくれるはずです。そうして、それを実現させることこそが、私を受け入れてくれたCG業界への恩返しになると信じております。
さあ、これからガンガン稽古して
ガンガン出演して(させて)いきますよ~!!
このブログで逐一ご報告していきますので
今後ともお付き合いの程よろしくお願いします!!!