アクター塾が発足して一年余り・・・
ようやく塾生の一人を現場デビューさせることができました。
(時間かかったなあ・・・/笑)
その名は成瀬優子!!
彼女なりに精一杯頑張りました!!
私から見ても合格点は上げられると思います。
今後も精進を重ねて
一流のモーションアクターを目指しましょう!!
2011年11月29日火曜日
2011年11月21日月曜日
蹴り技各種_1
さあ、いよいよ蹴り技の具体的な解説です。
今回は、『前蹴上げ』・『横蹴り』・『内回し蹴り』の三つをご紹介しましょう。
前蹴上げ
先ずは『前蹴上げ』ですが、この蹴りは、足腰の柔軟性を高め、蹴りのバランス力を向上させる鍛練的な意味合いを持っています。実際に蹴る場合は、相手の顎を、爪先や背足を使って(『攻撃部位』参照)下から蹴り上げます。低く出して、金的などを蹴るのも有効です(笑)
また、『踵落とし』の前段階(振り上げ動作)にも通ずるものがあります。
横蹴り
足刀を使って(『攻撃部位』参照)自分の横の敵を蹴るのが横蹴りです。アクションにおいても大変ポピュラーな蹴りです。動画の中でもご紹介していますが、軸足(立っている方の脚)の返しを上手く使えば、自分の正面の敵も蹴ることができます。
実戦では、低く、コンパクトに蹴り出して、相手の膝関節を挫くのに役立てたりもします。
内回し蹴り
脚を大きく回し、爪先や足刀部分で蹴るのが内回し蹴りです。大変見栄えのする技なので、アクションでは多用されます。但し実戦では、低く、コンパクトに回して、武器を持った相手の前腕や脇腹の肉が薄い部分を蹴ったりします。
また、『踵落とし』の振り上げ動作として、『前蹴上げ』とは別の軌道として使われることもあります。
今回は、『前蹴上げ』・『横蹴り』・『内回し蹴り』の三つをご紹介しましょう。
先ずは『前蹴上げ』ですが、この蹴りは、足腰の柔軟性を高め、蹴りのバランス力を向上させる鍛練的な意味合いを持っています。実際に蹴る場合は、相手の顎を、爪先や背足を使って(『攻撃部位』参照)下から蹴り上げます。低く出して、金的などを蹴るのも有効です(笑)
また、『踵落とし』の前段階(振り上げ動作)にも通ずるものがあります。
足刀を使って(『攻撃部位』参照)自分の横の敵を蹴るのが横蹴りです。アクションにおいても大変ポピュラーな蹴りです。動画の中でもご紹介していますが、軸足(立っている方の脚)の返しを上手く使えば、自分の正面の敵も蹴ることができます。
実戦では、低く、コンパクトに蹴り出して、相手の膝関節を挫くのに役立てたりもします。
脚を大きく回し、爪先や足刀部分で蹴るのが内回し蹴りです。大変見栄えのする技なので、アクションでは多用されます。但し実戦では、低く、コンパクトに回して、武器を持った相手の前腕や脇腹の肉が薄い部分を蹴ったりします。
また、『踵落とし』の振り上げ動作として、『前蹴上げ』とは別の軌道として使われることもあります。
2011年11月18日金曜日
作用反作用の法則
今回ご紹介する原理は『作用反作用の法則』です。
中国武術の型などでは、片手で剣を振りながら もう片方の腕を高く掲げたり、場合によっては片足を上げたりもします。あれは格好をつけているのでもなんでもなくって、そうした方が『剣を勢いよく振ることができる』からなのです。
物体が運動する際には、必ず反作用が生じるということは皆さんもご承知だと思いますが、身体を使った運動にも同じことがいえるのです。腕や脚を勢いよく動かすと、そこで生じた反作用は体幹(胴体)に向かいます。そこで体幹を固めてしまいますと、それがブレーキとなって、目的とする腕や脚の運動を鈍らせてしまいます。逆に、体幹を柔らかく使い、主たる運動をする腕や脚とは反対側の腕・脚にその反作用を逃してやれば、非常にスムーズに目的の運動を遂行することができるのです。
小難しいことを書きましたが、例えば皆さんが、歩いたり走ったりする時に腕を振らずに行ったとしたらどうでしょう?何か窮屈で、非常に歩きづらい、走りづらい感じがすることと思います。
そうです、この場合の脚の動きが『目的の運動』で、腕の振りは、そこから生じる反作用を解消する働きをしていたのです。
武術の場合はもっと複雑で、最初は、おそらく反作用の解消のためであったであろう腕・脚の上げが、長い年月の間に洗練され、攻撃と防御をも兼ね備えるようになってきました。例えば、剣の振りや拳の突きと一緒に上げられる脚には、相手の突き蹴りを防御したり、または積極的に相手を『蹴る』という意味が込められています。つまり『攻防一体』、もしくは、剣(拳)と脚による『同時攻撃』という意味合いです。
この原理は、先ほどの『腕を振らずに歩く・走る』のところでもご紹介しましたように、よくよく観察してみれば、私達の日常にも普遍的に見られる事柄です。
これからは、ご自分の日常の動作を意識的に感じてみてはいかがでしょうか?きっと素晴らしいアニメーションをお作りになれることと思いますので。
中国武術の型などでは、片手で剣を振りながら もう片方の腕を高く掲げたり、場合によっては片足を上げたりもします。あれは格好をつけているのでもなんでもなくって、そうした方が『剣を勢いよく振ることができる』からなのです。
物体が運動する際には、必ず反作用が生じるということは皆さんもご承知だと思いますが、身体を使った運動にも同じことがいえるのです。腕や脚を勢いよく動かすと、そこで生じた反作用は体幹(胴体)に向かいます。そこで体幹を固めてしまいますと、それがブレーキとなって、目的とする腕や脚の運動を鈍らせてしまいます。逆に、体幹を柔らかく使い、主たる運動をする腕や脚とは反対側の腕・脚にその反作用を逃してやれば、非常にスムーズに目的の運動を遂行することができるのです。
小難しいことを書きましたが、例えば皆さんが、歩いたり走ったりする時に腕を振らずに行ったとしたらどうでしょう?何か窮屈で、非常に歩きづらい、走りづらい感じがすることと思います。
そうです、この場合の脚の動きが『目的の運動』で、腕の振りは、そこから生じる反作用を解消する働きをしていたのです。
武術の場合はもっと複雑で、最初は、おそらく反作用の解消のためであったであろう腕・脚の上げが、長い年月の間に洗練され、攻撃と防御をも兼ね備えるようになってきました。例えば、剣の振りや拳の突きと一緒に上げられる脚には、相手の突き蹴りを防御したり、または積極的に相手を『蹴る』という意味が込められています。つまり『攻防一体』、もしくは、剣(拳)と脚による『同時攻撃』という意味合いです。
この原理は、先ほどの『腕を振らずに歩く・走る』のところでもご紹介しましたように、よくよく観察してみれば、私達の日常にも普遍的に見られる事柄です。
これからは、ご自分の日常の動作を意識的に感じてみてはいかがでしょうか?きっと素晴らしいアニメーションをお作りになれることと思いますので。
2011年11月14日月曜日
稽古報告_111112
11月12日(土)の参加者は加藤千尋(ブログ)一名。
せっかくのマンツーマンですからね~、彼女の『テレビドラマで女刑事を演じたい!』という夢に応えるべく (モーキャプもやろうね/ 笑)今回からアクションの練習です。
時代劇の殺陣の経験はある彼女ですが、アクションは未経験です。なので、今回は、基本的なパンチ・キックに限定して指導させてもらいましたが、なかなかどうして、威力のある突き蹴りを出してくれます(笑)
子供の頃から和太鼓を練習してる彼女は、足腰の基礎が既に出来上がってるんですね。
それ故、この段階では空手っぽい体捌きになっていますが、ここにキックボクシング風の伸びやかさが加われば、かなり見栄えのするアクションが演じられると思います。
既にアクション女優の片鱗を覗かせる彼女・・・
女刑事になる日もそう遠くない事かと思われます。
女宇宙刑事でもイケてるかと思われます。
がんばれ千尋! 目指せ 女刑事!!
(キャプチャースーツも着ようね~/ 笑)
せっかくのマンツーマンですからね~、彼女の『テレビドラマで女刑事を演じたい!』という夢に応えるべく (モーキャプもやろうね/ 笑)今回からアクションの練習です。
時代劇の殺陣の経験はある彼女ですが、アクションは未経験です。なので、今回は、基本的なパンチ・キックに限定して指導させてもらいましたが、なかなかどうして、威力のある突き蹴りを出してくれます(笑)
子供の頃から和太鼓を練習してる彼女は、足腰の基礎が既に出来上がってるんですね。
それ故、この段階では空手っぽい体捌きになっていますが、ここにキックボクシング風の伸びやかさが加われば、かなり見栄えのするアクションが演じられると思います。
既にアクション女優の片鱗を覗かせる彼女・・・
女刑事になる日もそう遠くない事かと思われます。
女宇宙刑事でもイケてるかと思われます。
がんばれ千尋! 目指せ 女刑事!!
(キャプチャースーツも着ようね~/ 笑)
2011年11月9日水曜日
シーソーの原理
今回はアクション講座の原理編です。
キックの具体的な解説に移る前に、二つばかし原理の説明をさせていただこうと思います。
初めにご紹介するのが『シーソーの原理』。軸を倒すことによって生まれる運動エネルギーを技に活かすというものです。
以前ご紹介した『全身を導く頭の動き』では、重い頭が落下しようとする際に生まれる運動エネルギーの話をさせていただきました。
『シーソーの原理』もこれとほぼ同じで、上体がシーソーのようにパタンと倒れようとした場合に、大きな運動エネルギーが生じるという理(ことわり)です。
それを、脚を持ち上げる仕事に使えば蹴りに、倒れながら腕を出せばパンチになるといった具合です。
倒れる、転倒するということは、二足歩行をする我々人間の宿命ではありますが、それはまた、逆に福音でもあると思うのです。
『わざと倒れる』・『わざと崩れる』といったテクニックは、武道・格闘技に留まらず、スポーツや舞踊にも幅広く見られる事象だからです(そういえば、「歩きというのは常に倒れ続ける運動だ」と習った覚えもあります)。
皆さんも、日常の中でもし倒れそうな事態を経験された時には、「しめた!」とばかりにその状態を味わってみてください。アニメーション作成への思わぬヒントが得られると思いますので。
つっても、最後まで倒れないでくださいよ!怪我しちゃうから(笑)
キックの具体的な解説に移る前に、二つばかし原理の説明をさせていただこうと思います。
初めにご紹介するのが『シーソーの原理』。軸を倒すことによって生まれる運動エネルギーを技に活かすというものです。
以前ご紹介した『全身を導く頭の動き』では、重い頭が落下しようとする際に生まれる運動エネルギーの話をさせていただきました。
『シーソーの原理』もこれとほぼ同じで、上体がシーソーのようにパタンと倒れようとした場合に、大きな運動エネルギーが生じるという理(ことわり)です。
それを、脚を持ち上げる仕事に使えば蹴りに、倒れながら腕を出せばパンチになるといった具合です。
倒れる、転倒するということは、二足歩行をする我々人間の宿命ではありますが、それはまた、逆に福音でもあると思うのです。
『わざと倒れる』・『わざと崩れる』といったテクニックは、武道・格闘技に留まらず、スポーツや舞踊にも幅広く見られる事象だからです(そういえば、「歩きというのは常に倒れ続ける運動だ」と習った覚えもあります)。
皆さんも、日常の中でもし倒れそうな事態を経験された時には、「しめた!」とばかりにその状態を味わってみてください。アニメーション作成への思わぬヒントが得られると思いますので。
つっても、最後まで倒れないでくださいよ!怪我しちゃうから(笑)
2011年11月3日木曜日
攻撃部位
今回は攻撃技における手足の形、及び相手に当てる場所をご紹介しましょう。
拳頭(けんとう)
まず初めに拳の当てどころですが、空手や現代格闘技では、もっぱら人差し指と中指の根元の関節(医学用語で中手指節関節)を使っているようです(空手ではこの場所を拳頭と呼びます)
各指の真ん中の関節
中国武術や古流空手では、人差し指や中指の真ん中の関節(近位指節間関節)で当てる場合もあります。接触面積が小さいほど、相手の急所に当て易くなる利点があります。ちなみに写真の手の形は、中国武術では『龍頭拳(りゅうとうけん)』、空手では『中指一本拳』などと呼びます。
爪先・背足(はいそく)
中国武術の蹴り技において、もっとも多用される部位が爪先です。これは靴を履いている事と関係していますし、上の龍頭拳同様、急所を狙うのにとても適しているからです。また、中国武術や古流空手の下から跳ね上げる蹴り(金的蹴り等)や現代格闘技のいわゆる回し蹴りでは、足の甲(空手用語では背足)が用いられます。
中足(ちゅうそく)
空手やキックボクシング等素足で行う競技では、前蹴りを写真のように足の指の付け根の関節(空手用語で中足)で当てます。硬い部分なので威力は抜群です。
足刀(そくとう)
蹴りのある武道・格闘技において、横蹴りを蹴る時は殆どの場合、足の側面=エッジを用います(空手用語で足刀)。但し、足の裏全体で蹴る流派もあります。
足裏・踵
キックボクシングでは、相手の出鼻をくじく為、足の裏で相手の胴体や蹴ってきた腿を蹴ることがあります(ストッピングといいます)。中国武術では、もっぱら相手の下腹部や膝頭を正面から蹴るのを得意とします(エグ過ぎです/笑) テコンドーでは、高く振り上げた足を振り下ろす『踵落とし』が有名ですが、中国武術では相手の脛を正面から蹴るのが大好きです。
まず初めに拳の当てどころですが、空手や現代格闘技では、もっぱら人差し指と中指の根元の関節(医学用語で中手指節関節)を使っているようです(空手ではこの場所を拳頭と呼びます)
中国武術や古流空手では、人差し指や中指の真ん中の関節(近位指節間関節)で当てる場合もあります。接触面積が小さいほど、相手の急所に当て易くなる利点があります。ちなみに写真の手の形は、中国武術では『龍頭拳(りゅうとうけん)』、空手では『中指一本拳』などと呼びます。
中国武術の蹴り技において、もっとも多用される部位が爪先です。これは靴を履いている事と関係していますし、上の龍頭拳同様、急所を狙うのにとても適しているからです。また、中国武術や古流空手の下から跳ね上げる蹴り(金的蹴り等)や現代格闘技のいわゆる回し蹴りでは、足の甲(空手用語では背足)が用いられます。
空手やキックボクシング等素足で行う競技では、前蹴りを写真のように足の指の付け根の関節(空手用語で中足)で当てます。硬い部分なので威力は抜群です。
蹴りのある武道・格闘技において、横蹴りを蹴る時は殆どの場合、足の側面=エッジを用います(空手用語で足刀)。但し、足の裏全体で蹴る流派もあります。
キックボクシングでは、相手の出鼻をくじく為、足の裏で相手の胴体や蹴ってきた腿を蹴ることがあります(ストッピングといいます)。中国武術では、もっぱら相手の下腹部や膝頭を正面から蹴るのを得意とします(エグ過ぎです/笑) テコンドーでは、高く振り上げた足を振り下ろす『踵落とし』が有名ですが、中国武術では相手の脛を正面から蹴るのが大好きです。
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