今日はアクションにおける基本パターンをお届けします。
注目していただきたいのはカラミ(業界用語で『やられ役』)のポジション取りです。シン(同じく『やっつける役』)の攻撃を受けたことによるリアクションを利用して上手く後ろに下がっています。
しかもそのポジションが、シンの次の攻撃を一番受けやすい場所、言い換えるとシンが次の攻撃を一番出し易い場所になっています。
このようにアクションは、シンとカラミが協力しながら『カメラや観客から見て常にベストのポジションを取り続ける』という、いわばダンスのような間合いの取り方をしているわけです。
なので、格闘技をやっていれば直ぐにアクションに適応できるというわけではありません。この独特の間合い感覚を身に着けてこそ、初めて「アクションが出来る」と言えるわけです。
まあ、CG ではこの辺りの調整はいくらでもできるわけで、最近のモーキャプでは敢えてシンとカラミのポジション離して撮影するという手法もなされています。その方が(相手に怪我をさせる心配もなく)思い切り技を出せるというわけなのですが、やはり上手いアクターさんは、必ずといってよい程、この間合い感覚に優れていらっしゃいます。
皆さんも、今後舞台や映像でアクションをご覧になる時には、是非この間合いの取り方に注目してみてください。きっと、アニメーション作成のヒントが得られると思いますので。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。