2012年4月20日金曜日

膝抜き発進

今回は達人系の動きの解説をいたしましょう。

功夫映画などでは、よく達人のおっちゃんが若い主人公の攻撃をヒョイヒョイとかわすシーンが登場しますが、その原理の一つが『膝を抜く』ことです。

論より証拠、先ずは動画をご覧いただきましょう。



いかがでしたでしょうか?

動画でもご説明していますが、『膝』を意図的に『抜く』ことによって身体を転倒させ(実際には二歩目が出るので転ぶことはありません)、そこから推進力を生み出し、また足の裏を地面に粘らせるように接地してそこから生まれる(地面からの)抗力を加え、さらに加速度をアップさせます。

この運動の利点は何かといいますと、上半身を完全にリラックスさせておくことが出来るので、攻撃なり防御なりに自由にそれを使うことが出来るということです。

また、動画では「伝統武術に特有なもの」として説明しておりますが、バスケットボールや野球などのスポーツに於いても、一流の選手にしばしば見られる事象ではあります(『スラムダンク』の流川が "消える" 時の動きですね/笑)

この運動を成功させるためには足首の柔軟性が必要です。足首が硬い人がいきなりこの運動を行っても、痛めてしまうばかりではなく、もしかしたら転倒してしまうかもしれません。なので、中腰の姿勢で何分も立っているとか、同じ(中腰の)高さで二十分も三十分も歩き続けるとかの鍛錬をこなして足首を十分柔軟にする必要があります。


さてさて、毎度毎度このような達人・脱力系の動きをご紹介してて思うことですが、これじゃアニメーションにはなりませんよねえ・・・(笑)特に動画の中で演じられている『剣の防御』なんかは、なんの力感もないのでパワー系のキャラになんか全然使えません。

でもねえ、達人系のキャラではどうでしょうかね~~?
いろいろとディフォルメを加えれば案外使えたりして・・・

そゆことで、任せました!!
後はよろぴく!!(丸投げ??!!)

2012年4月13日金曜日

回転納刀(モーション素材)

殺陣の演技の中には、刀をくるりと回しながら納刀(のうとう)するものがあります。

みなさんもテレビや映画でご覧になったことがあるかと思いますが、これをいざ手付けでモーションを作ろうとすると案外やり方が分からずに困ってしまうものです。

なので、今回はそのコツを解説させていただこうと思います。



ご覧の通り、人差し指と中指で柄(つか:持つところ)を挟んで回します。その際、刀を滑らかに回転させるためには、手首の移動の軌跡も円を描くことです。


ちなみに、本物の『居合』では やらない技ですので
・・・念のため(笑)

2012年4月6日金曜日

ヘルメット入荷しました!!

南関東地方に発生するとされる直下型地震の危険性が取りざたされている昨今ですが、皆様におかれましてはどのような対策をおとりでしょうか?

当スタジオでは、先日、安全対策としてオリジナルのヘルメットを購入しました!!


ど~です?格好良いでしょ?!
ロゴマークもしっかり入っているし!!


って・・・もしもし、お二人さん。
張り切ってるのはわかるけど・・・

うちは CG の会社だからっ(笑)!!

2012年3月19日月曜日

飛び後ろ回し蹴り(素材)

手抜き更新の最後は 飛び後ろ回し蹴りです。
(後ろ回し蹴りの解説は『 蹴り技各種_4 』を参照)

ちなみにこれ、六年前の私の動きでが、今と比べてどうなんだろう? やっぱ、落ちてきてるのかなぁ?

いやいや、そんなことはない(笑)!鍛錬鍛錬!!

飛び後ろ回し蹴り(斜め前から)











飛び後ろ回し蹴り(正面から)









2012年3月18日日曜日

後ろ回し蹴り(素材)

手抜き後進の続き・・・今回は後ろ回し蹴りです。
(後ろ回し蹴りの解説は『 蹴り技各種_3 』を参照)

それにしても、映像関係ってなんで三月が忙しいんでしょうかね(笑)?

内回し型
※回転しながら内回し蹴りをするタイプ











膝抱え型
※回転しながら横蹴りをするタイプ





回し蹴り(モーション素材)

すみません。
撮影続きのため、手抜き更新です。

昔作った動画と画像をたまたま見つけたので、これ幸いとばかりにそのままアップさせていただきます(笑)

以前アップした『 蹴り技各種_2 』と情報が重複してしまいますが、お許しのほどを・・・手付の際の参考にしていただければ幸いです。

回し蹴り(斜め前から)










回し蹴り(正面から)






2012年3月9日金曜日

モーキャプの仕組み

今回は『モーションアクター心得』の第二段として(第一段はこちら)モーションキャプチャーの簡単な仕組みをご紹介しましょう。

もしかして、モーションキャプチャー出演の依頼がきたけれど、「モーションキャプチャーって何すりゃいいんだよ?!」って不安に思われている役者さんもおられるかもしれませんね。

ご心配は無用です。皆さんが舞台や映像でやられている演技を、そのまま普段通り演じていただくだけでいいんです。皆さんが生み出した動作(業界用語で『モーション』)はデータとして正確に抽出されますので。

以下の動画で、その仕組みを簡単にご説明しております。



いかがでしょうか?

『簡易モデル』のシーンでは、かなり忠実にアクターさんの動きが再現されているのが判りましたよね。

それもそのはず、元々は医療やスポーツの現場で『動作解析』用に開発されてきた技術なのですから。(皆さんも、スポーツ番組等で、モーションキャプチャーによるプロスポーツ選手の動作解析をご覧になったことがあるかもしれません)

このように、皆さんが演じられる『全ての動き』はデータとして記録されてしまいます。細かい癖や演技の失敗も含めてです(笑)それは、自分の演技力の全てが丸裸にされるようなものでもあります。

ですが、私も演技者の端くれとして、これほどスリリングな現場も他にないと思うのです。役者魂が燃え上がるというものです(笑)

これをご覧になった皆さんには、どうか気後れされることなく、日ごろ鍛えた演技力を思う存分発揮していただければと思います!!