2011年4月4日月曜日

モーションアクター心得

本日は、これからモーションアクターを目指す人達に、もしくは、初めてモーションアクターの依頼を受けて「モーションアクターって何すりゃいいんだよっ?!」って不安に思っている方達のために(笑)、ちょっとだけモーションアクターの心得をお伝えしましょう。


モーションアクターといっても、基本的には普通の役者さん達となんら変わるところはありません。写真のように全身黒タイツになることと、写真のようなポーズ(『Tポーズ』や『Tスタンス』と呼ばれています)を本番の演技の前後に取ること以外は、皆さんが普段舞台や映像でなさっている、そのままの演技をしていただければよいのです。

声を出してももちろん構いません、っていうかガンガン出してください(笑)!よくモーキャプが初めての役者さんで無声で演技をされる方がいらっしゃるのですが、それでは私達製作者サイドが望む『モーション(業界用語で演技や動きのことを総称してこう呼びます)』を撮ることができません。声を大きく出したり大きく息を弾ませたりすれば当然体幹(胴体)が動きますし、激しい呼吸であれば手足にもその動きは伝わるでしょう・・・私達は、こういった人間の自然の反応が欲しいのです(これを『呼吸感』と呼ぶ人もいます)キャラクターの中にはロボット的なものがあったりして、逆に呼吸感は要らない場合もあるでしょうが、それは監督から指示があると思いますので、それ以外は普段鍛えた発声を全開にして演技していただきたいのです。

また、モーションキャプチャーが必要とされる舞台設定は非現実的な場合が多いので、例えば『そこに居もしない怪物を想像しながら演技をする』ということが多々あります。いわゆる『ある体で』ってやつですが(笑)、この辺は映像のSF作品でも同じことですし、舞台の演技でも当然要求されることですので、皆さんも得意とされているところだとは思います。ただ、もしかしたらモーキャプの現場は、この『ある体で』の演技の割合が映像や舞台にくらべると若干多いような気もしますけど・・・(笑)

でも、これをお読みになっている皆さんなら大丈夫ですね!!
思いっ切り演技をして、モーキャプの現場を存分に楽しんでください!!

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