体幹の話、まだまだ続きます・・・(笑)
体幹の威力を証明する素敵な動画を見つけました(↓)
実はこの方、運動部員D(好きな特撮『怪傑ズバット』)のダンスの先生なのですが、本当に見事なスイカ割りを体現されています。断っておきますが、この方はもちろん格闘技経験はゼロで、また、見るからに細い腕をされています。
それなのにこの威力です。
この運動を解説いたしますと、腕を振り上げた際に肋骨を大きく広げています。そう、今の若い人達は固まって鳥カゴのようになってしまっている肋骨ですが、本来それを繋げているのは筋肉ですので(肋間筋といいます)、身体が使える(柔らかい)人というのはそれを大きく引き伸ばすことができるのです。それを一気に引き締めるとこれだけの威力が出せるということなのです。考えても見てください。肋間筋の総量というものは相当なものになるはずです。その全てが一瞬で伸縮をしたとしたら、かなりの運動エネルギーを生みだせるはずなのです。
余談になりますが、中国武術の型には虎や蛇など動物の動きを模したものがいくつも存在しますが、あれはこのダンスの先生のように『いかに体幹から威力を生み出し、かつ、それを四肢に伝えるか』を、昔の武術家達が工夫研鑽した賜物だったのです。その意味では酔拳なども同じで、決して格好を付けているわけではなかったのです(笑)
体幹の威力は打撃技に限ったことではありません。
下の動画は、柔術や合気道など、『組み技系武道』の高段者が行うパフォーマンスですが、相手に自由に組みつかせ、それを手足を使わずに振りほどくというものです。
これも もちろん体幹の威力が為せる業です。
丁度、皆さんがでっかいマグロにしがみ付いていると思ってください(笑)それがブルブルッと身振るいをしたとしたら、きっと皆さんはこんな風に吹き飛ばされてしまうことでしょう。
もちろん実戦では、敵は動画の二人のようにじっとしがみ付いてくれているわけではありません。なので、相手のタックルを切る際の、逆に自分が相手に崩し技を仕掛けていく際の、ほんの一瞬の隙を突いてこのブルブルッをやるわけなのです。
いかがでしょうか、この奥深い身体のお話・・・
私は楽しくて楽しくて仕方ありませんが、皆さんにとっては、もっと具体的な、例えば手足の上げ下げ(パンチ・キックの形)の情報が欲しいところだとは思います。
・・・なので
深い話に飽きたらやらせていただきます、そのうち(笑)
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