前回、肋骨のお話を少しさせていただきましたが、今日はその補足です。
頭と腰(骨盤)によって作られた背骨の絶妙な動きも、肋骨と肩甲骨が硬かったとしたら、そこでストップさせられてしまいます。
何故なら、(特に)肩甲骨は胸椎と一体になっているからです。
また、肩甲骨と肋骨の間の筋肉が硬化してしまっていても、背骨の運動が阻害されてしまいます。(猫科の動物の肩甲骨周りがゆるゆるに動くのを思い出してください)
つまり、骨盤が体幹の『下の要』というならば、肋骨と肩甲骨は『上の要』ということになるのです。
今回は肋骨と肩甲骨の動きを強調した動画をご紹介しますのでどうぞご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
肋骨と肩甲骨主導の動きというものは、とにかくクネクネしているものですね(肋骨はアコーディオンのじゃばらと同じ構造ですから/ 笑)
これは、西洋的な近代スポーツにはなかなか見られない動きです。たたし、どんな種目でも、世界のトップレベルのアスリートなら必ず使いこなしているものなのですが・・・
余談ですが、私もあるモーキャプ案件でアクターをしたときに、得意になって肋骨と肩甲骨をグニグニ動かしたことがあったのですが、実際にそのモーションをキャラクターモデルに入れてみたところ、特に肩甲骨の動きが変な形で肩のリグに入ってしまい、思ったような結果にはならなかったことがあります。
それはそうです。よく動く肩甲骨は(構造は別として)機能的にはひとつの『関節』のような働きをするものですから、その動きをモデルに反映させるためには、相応の『仕込み』が必要だったのかもしれませんね(笑)
さあ、今回で『深い話』は一区切りです。
(一通り満足しました/ 笑)
次回も体幹のお話をさせていただきますが、よりアニメーションに活かせる情報をお届けしたいと思います。
まだまだ暑い日が続きますね。
体調管理に気をつけて残暑を乗り切りましょう!!
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。