本日は、太極拳の代表的な受け技『雲手(うんしゅ)』をご紹介しましょう。
ご覧の通り、雲手は両腕を外側に向かってぐるぐる回すのが基本です。
よって、その動きの質感は、空手の受け技のように『叩く』『砕く』というよりは、『こする』『そらす』『からめる』といったものがメインになります。
『叩く』『砕く』では相手の拳足(けんそく)を破壊するのが目的ですが、、『こする』『そらす』『からめる』では、相手の重心を崩すことが主な目的となります。もちろん、小手先で『こする』『そらす』『からめる』をやってしまっては、相手を崩すどころか、相手の技を受けることすらできません。なので、雲手に限らず、太極拳の技は全て腰(丹田)から発せられなければならないのです。
また、『こする』『そらす』『からめる』は、太極拳の専売特許ではなく、中国武術や日本の古武術にも広く見受けられるものです。
今後も折に触れてご紹介したいと思いますので、どうぞお楽しみに!
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