2011年10月6日木曜日

マーカー作り

すっかり秋めいてまいりました・・・
皆様、いかがお過ごしでしょうか(笑)?

さてさて、我がキャプチャー班は、現在スタジオの備品整理などに追われております。春先から先月まで続いた撮影ラッシュにようやく一区切りがついたからで、次の波が来る前に、溜まってた仕事を一気に片付けてしまおうという作戦です(それにしても忙しかったなぁ~・・・皆さんの方はいかがだったでしょうか?)

さてさて、備品整理で一番重要なものは新しいマーカーを作ることです。



マーカーというのはアクターさん達の身体に着ける反射材のことで、これに赤外線を反射させ、それを幾つものカメラから捕らえて三次元の位置を割り出すというのですから、モーキャプの備品の中ではかなり重要な位置を占めるものです。

古くなって反射が悪くなったマーカーを使っているとデータにノイズが乗ったりしますからねえ。理想はいつも新品のピカピカを使いたいものです(笑)

また、市販もされているのですが、当スタジオでは手作りにこだわっています。アクションの多い撮影だと、アクターさん達がゴロゴロ転がったりしますから、できるだけそれに負けない強度のものを作りたいからです。


それでは早速、作り方をご説明していきましょう。

先ず材料ですが、本体となる部分は下の写真のようなスポンジ球を使用します。



次に、シート状で販売されている反射材を、細かく、テープ状に切り揃えます(これがまた大変!)



そうして、これらの反射テープを先程のスポンジ玉に根気よく貼っていきます。



ご覧の通り、恐ろしく細かい作業です(笑)

反射テープの裏面は粘着式になっていますので(しかも粘着力強し!)うっかり変なところに着けてしまうと、なかなか剥がれてくれません。無理して引っ張ろうものなら、柔らかい反射材がミョ~ンって伸びてしまって使い物にならなくなってしまいます。


そんな苦労の甲斐あって、ようやく一個のマーカーが完成しました!

「いいデータを撮らせてくれよ」と心の中で囁きかけます(笑)



本当はこの後、このマーカーを台座(マジックテープ)に貼り付ける作業が残っているのですが、マーカー作りの肝は『反射テープを、いかに皺なく、均等に貼り付けることができるか』ですので、ご説明はここまでとさせていただきます。

それにしても、この作業、本当に根気と手先の器用さが求められます。

それでは、超久々にモーキャプマン(モーキャプスタッフ)心得なんぞを・・・モーキャプマンにはクラフトマン魂が必要なり~~(笑)!!

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