これまで、アクションや武道の動きにまつわる、原理的なお話、具体的なお話をさせていただいてきたわけですが・・・正直(ぶっちゃけ)ネタが尽きてきてしまいました(笑)
このままでは、マニアックで、重箱の隅をつつくようなお話にシフトしていかざるを得ません・・・それはそれで、私としましては非常に楽しいのですが、皆さんがついてこられるかは はなはだ疑問です。
しかし、これも運命と諦めてください・・・
ご一緒にディープな世界を堪能しようじゃありませんか。
というわけで、今回から始まった企画『 技の細道 』(笑)
今日は中国武術の崩し技のご紹介です。
動画の中では二つの事柄を説明しています。
ひとつは『中国武術には、一つの型で色々な間合いに対応できる技がある』ということ。もうひとつは『崩し技のコツ』についてです。
『一つの型で色々な間合いに対応できる』というのは、中国武術に限らず、日本の古武術にも見られる特徴ですが、これは、全ての技が『その流派の基本原理』から発せられているからです。太極拳ならば『背骨』です。背骨がうねる動き、時には上下に伸びる動きを四肢に伝えているだけなので、相手に触れたところならばどこからでも勁(ちから)を伝えることができるのです(腿や肩、胸や背中でもOK )
『崩し技のコツ』は、動画でもご紹介した通り、自分の腿と膝を相手の脚に擦りつけるように置くことです。こうして相手の脚の逃げ場を塞いでから、同時攻撃で上半身に力を加えるわけです。掛けられた方はたまったものではありません。足元を固定されて上半身を押されるわけですから、後はもんどりうって倒れるしかありません(笑)
かように威力のある崩し技はですが、アクション映画の振り付けではあまり見かけたことがありません(泣)
やっぱり地味ですからねえ・・・でもね、サモハンが武術指導(振り付け)をした映画で(ちなみに主演はドニー・イェン)一度だけ見かけたことがあるんですよ!その時のやられ役の人は仰向けに一回転してましたっけ・・・なるほどね!その手があったか!!
どなたか CG でもこの『崩し技』をやってみませんか~?
その時は三回転させましょ、三回転!!
そんで、武術指導はもちろんこのわしね(笑)
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